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神さま訪問記

子どもたちと出雲に出かけてきました!下

こんにちは!神様とご縁を繋ぐ 光子です。


子どもたちと出雲に出かけた話、つづきです。
(最初から読みたい方は、こちらへ どうぞ)


お汁粉で温まったら、集合時間に合わせて、ガイドツアーのスタート地点に移動です。

この時には雪はあられのようになって、本格的な降りに。
スタート地点の観光案内所のストーブがありがたかったです。

そもそもこのツアーに参加しようと思ったのは、歴史大好きな子どもたちと行くなら、ただお参りするよりも、詳しい人にお話を聞く方が、きっと子どもが楽しいだろう、と考えてのことでした。

とってもお手ごろなお値段なのに、この日の参加者は、出発時点で私たち3人と、私と同じくらいの年の、とっても歴史に詳しい&子どもに親切な男性お一人のみ。

そして出雲大社のことにとっても詳しい、奥出雲のご出身のガイドさんのおじいさんの5人で出発です。


ガイドさんは歩きながら、そして要所要所で立ち止まりながら、いろんなお話をしてくれました。
その中には、流石に神社に詳しめの私なので、知っていることもありましたが、全く知らなかったこと、そして何も気づかずに通り過ぎてしまっていたことも、たくさんありました。

例えば、参道の松林にまつわるお話や、鳥居のお話なども。
松林や鳥居の寄進者や、彫られている情報から、歴史上のどんな人たちから崇敬を受けてきたのかがわかります。

そして、一つの鳥居には、当時の御祭神の御神名が彫られているということも。
含みのある書き方をしたのは、今の御祭神とは異なる御祭神である(とされてきた)時期があったということです。

というような歴史的な背景のことはもちろんなのですが、私にとっては、子どもきっかけで参加したこのツアーの中で、前回のお参りの時に抱いた数々の疑問の答えを、たくさんもらえる時間でもありました。

それは例えば、「縁結び」という言葉ひとつとってもそうですし、エネルギーの流れ的に不思議だな、と感じたことに対しても答えをもらえました。


具体的に「縁結び」ということについて、誤解を恐れずに書きますと、出雲大社は縁結び、ということで、恋愛やハートのモチーフが街の中にたくさんあるのですね。

ところが、私が感じていたのは、上手く言えないのですが、出雲大社の縁結びっていうのは、恋愛的なご縁がどうの、という話ではなくて、
「それって、もっと深いことを言っているよね?」
と釈然としない感じがあったのです。

前回書いた、命主社の前で感じたこととも繋がるのですが、本来あったものや、本来あった姿を、現代人がキャッチ―にわかりやすく理解しているだけで、失われてしまっているものが多分にあるのではないか、ということを感じていたのです。

それが何と、はっきり言えるわけではないのですが、
「神様が縁を結ぶことをされる時に、それが特定の人とのたった一つのご縁だけのことを言っているはずがない!」
と感じていたのです。


そんな私の、
「これって口に出したらすんごい批判受けそうだから言えないなぁ…」
と感じていたことではあったのですが、ガイドさんがお話ししてくださった「縁結び」と言われる所以のお話は、とっても納得のいくものでした。

それはもちろん、恋愛や結婚のことに留まらない、深い意味のある「縁結び」のお話で、聞きながら
「やっぱりね!そうだよね!!」
と神様らしさを深く感じるお話でした。

詳しく知りたい方は、観光案内所のガイドツアーにぜひご参加ください(^^)


それから前回のお参りの時に、実は正直なんだかしっくりこなくって、
「かの名高き出雲大社が、こんな感じって…信じられないんだけど…」
と思いながら帰ったのですね。
(だから書けることが少なくてサラッとしたブログでした)

たくさんの人がお祈りしている、参道からまっすぐの場所にある本殿の前で感じることが、あまりに軽くて、神様ときちんと相対しているという感じが、あまりにも薄かったのです。

そしてもちろん、大国主神様がどんな方か、全然わからずに帰りました。
ここに来たらわかるはず、と思っての訪問だったので、本当に肩透かしというか、
「どうしよう…カード作り困る…」
と思いながら帰ったのです。
(その後、カード作りのためにはいろいろ教えていただく機会に恵まれて難なく進みました。大国魂神社とか、その他、大国主神様がリラックスされてる神社とか)


ところがガイドツアーの中で教えていただいたのは、
「稲佐の浜の方を向いた左側が正面です」
とのこと。
ということは、正面だと思って手を合わせてた場所は、正面ではなく横だったわけですね。

昔は稲佐の浜の方を向いた左側が正面だったと知っていたので、思わず、
「え?!昔だけじゃなく今もそうなのですか?!」
と尋ねたとのですが、
「今でもそうです。左側が正面です」
とのこと。

私が前回しっくりこなかったのは、ずっと横からお祈りしていたから…

うわぁぁぁぁぁ!!
そういうことだったのかぁ!!!
と衝撃でした。


びっくりでしたが、本当の本当に、たくさんの人が手を合わせている参道からの正面の場所よりも、ガイドさんが
「ここだよ、ここが正面ですよ」
と教えてくださった場所(実は案内にも書いてある)の方が、遥かにはっきり、神様の存在感を感じました。

強いて例えるなら、ガイドさんが教えてくれた正面ではなく、参道からすぐの正面(と錯覚する場所)から手を合わせていても、ずっと横顔しか見えてない感じです。

横顔だけ見ていても、その人がどんな顔なのか、全体像が捉えられないですよね?
その感じです。


そして出雲大社のお宮は、これまでに何度も倒壊して、そして建て直すということを繰り返してきた、というお話もありました。

さらには、建て直しをするのは誰か、ということになった時に
「国を譲っていただいお礼に建てる約束をしたのだから、再建するのは当然、皇(すめらぎ)である」
というお話も。

ここに神話が活きてくるのかと、非常に驚きました。

現代人にとっての神話は、普通の小説や物語、はたまた外国の神話と同列に、「ひとつの物語」として受け止められていることが多いと私は感じるのですが、過去には、とても深い意味を持つものとして受け止められてきた歴史があり、受け止めてきた人々がいたのだ、ということを思い知らされました。

神話の中の話によって、国家予算を大きく動かすことの事態が、当たり前のように受け止められてきたということですよね。


でも考えてみれば、思い当たることがあって、日々のお祈りの中で、天孫と呼ばれる瓊瓊杵命(ににぎのみこと)様の前に、大国主神様にご挨拶をするのですが、この順番を間違えてしまったことがあったんですね。
(瓊瓊岐命様は、天照大御神様のお孫さまにあたります)

この順番は、単純に神社にお参りに訪ねた順で決まったものだったのですが、間違えてしまった時に、瓊瓊杵命様が私のお祈りや感謝を、受け取ってくださらなかったのです。

それどころか、
『違うだろう。大国主様を差し置いて先に受け取れないよ』
と私が忘れていることをたしなめられたのです。

そこで
「ああ、ごめんなさい!うっかりしておりました!」
と戻っていつもの順序でお祈りしたのですが、この出来事の時に瓊瓊杵命様から感じたのは、大国主神様へのリスペクトでした。

しかも形式上のリスペクトではなくて、心からの敬意でした。


瓊瓊岐命様は割と誤解されがちな方で、伝わっているエピソードからすると、嫌なやつとか、侵略者のように受け止められることが多く、そのような書かれ方をされていることをまま見かけます。

ところが、この時に、瓊瓊岐命様から感じた大国主神様へのお気持ちは、決して軽んじているような想いではなく、大切に敬いたい方に向けるような、リスペクトでした。

それを思うと、再建は皇がなすべきこと、というのも、素直に頷けます。


ガイドさんのお話は更に続いて、再建の約束を守ろうとした時に、資金難や高い建物を建てるための資材が揃わない等の事情によって、
「段々に、時代を経る毎に、お宮の高さが低くなっていきました」
とのこと。

時代によっては、再建のために武家が寄進した時もあったというお話も、併せて聞かせていただきました。


そしてガイドさんは最後に、
「(神話の中に書かれている)大昔にあったお宮は、この場所にこうやって建てていたのでしょう」
と、伝承に沿う建物になるには、こうだったであろう、というお話をしてくれました。

この話は、どの文献でも見たことのない初めて聞く話で、でも言われてみれば、なるほどそうすれば高い建物がすんなりと建てられる、と納得のいく話でした。

そしてこの建て方をされていたのなら、前回の訪問時に感じた、
「山のエネルギー?神様のエネルギー?」
と不思議に感じたことにも、自然に合致します。

ちなみに、この時に聞いた太古の昔の建て方で建てると、歴史博物館にある復元模型になっている平安時代の建物の、倍の高さの建物が建つとのこと。
初日に見た模型ですね!

そんな楽しいガイドツアーを終えて、子どもたちを屋根のある温かい場所で休憩させたら、私はひとり、先ほど教えてもらった本殿の正面に向かいました。

ツアーの中では、簡単にしかご挨拶できないので、改めてきちんとご挨拶をします。

ちなみにガイドツアーで拝殿の前まで来ると、雪が小降りになりまして、本殿の前まで向かう途中には完全に止んで、こんな晴天に。

最後の最後に、心地よいほどの晴天に恵まれたことに感謝しつつ、いざ西側の、神様の正面へ。

神さまにカードをお見せするという心算で来たものの、いざ神様の前でお祈りとなると、周りに人が多くて、正直躊躇しました。

とりあえずは、お祈りだよねということで、二礼四拍手一礼をして祝詞を小声で唱え始めると
『それはいいから、カードを見せて』
と神様。

え?だって、恥ずかしいじゃん!
この瞬間、周りに人は少ないけど、礼儀としてお祈りするよね?と押し通そうとすると、神様から再度
『はやく見せて!』
と急かされます。

えー、恥ずかしいから、後ろに下がってからカード出したかったんだけど…となおも躊躇すると、ここで今すぐに出すようにとのこと。
それならばと、恥ずかしい気持ちを抑えて、お見せしました。


最初に0番の、大国主神様と少彦名(スクナビコナ)神様がご一緒のカードをお見せすると、
『はい、それはいいから(大丈夫だから)』
という感じで、次行ってー、感がありました。

なるほど、あれですよね、大国主神様お一柱での、15番のカードをご覧になりたいってことですね…
と躊躇しながらもカードを並び替えて、15番を一番前に。

なぜ躊躇したかというと、とても暗いカードなんです。(あえて写真は載せないよ)
そして、描きながら、位置関係にイマイチ納得できなかった1枚なのです。

ビジョンに忠実に描いたつもりだったものの、ビジョンの視点がまず不思議で、そして縦横が決まった中に描き入れる時に、うまくできているか、非常に自信のない1枚でした。


そんなわけで、これでいいのか?と完成後も不安になる1枚だったのですが、私のそんな気持ちにも関わらず、神様はとてもお喜びになりました。
そんなに喜んでくださるの?!ってくらいに。

神様のご様子を受けて、改めて描いたカードを見てみると、ふと、
「ガイドさんのお話を踏まえると、どう見えるだろうか?」
と考えてみたくなりました。

そこで、
「お宮があの場所に、この向きで建っていたということなら、神様の視点はこうで、こう見えることになるな」
と思って見てみると、なるほど、描いた配置(ビジョンの中の位置関係)から大きく逸脱していません。

太古の昔にあったお宮から見た、稲佐の浜、ということであれば、全くおかしなことも不思議なこともなかったのかと、見せていただいたビジョンにも、そして私が描いたものにも、初めて納得がいきました。


この後すぐに、にわかに御神前に人が増えてきたので、ひとまず前は譲って、後ろに下がります。

神様があんなにお急かしになったのは、もうすぐ人が増えて、ゆっくりお話ししたり、昔のお宮やビジョンの中の視点を踏まえた位置関係を考えることなど、できなくなるとお気づきだったからでしょう。

そして、命主社の前で、神産巣日神様が気づかせてくださったことも然り、お伊勢参りの時に、天照大御神様が教えてくださったことや、猿田彦神様が気づかせてくださったことも然り、
「『神様と作った四神タロット』、大アルカナ完成しました!ありがとうございました!」
とカードを持って神様を訪ねると、いつも思いもよらなかった、
「あ!これってこういうことだったの!!!」
と初めて気づくこと、知らせていただくことに、恵んでいただいてきました。

今回、神様が15番のカードのことに重きを置かれていたのも、今回私が気がつかせていただいたことが、出雲大社の中で、ガイドさんのお話を聞き、周りを見渡すからこそ気がつけることであったからでしょう。

この場所を、このチャンスを逃したら、気がつくことなく
「このカードって、これでよかったのかなぁ?」
とずっと思い続けていたことでしょう。


話は戻りまして、御神前から、たくさんの人の向こうにいらっしゃる神様に目を向けると、神様はご満足されたご様子でした。

そして、
「カードをお見せしたことで、今回の私の仕事は完了したのだ」
と感じました。

他にも行ってみたかったお宮などもありましたが、今回は完了で、これ以上何かしたりどこかに行って、得られるものはないのだと、確信します。


それではということで、少し早かったものの、神様にご挨拶をして、帰路につくことに。

子どもたちを迎えに行きがてら時間を見ると、
「これは予定していた一畑電車より、1本早い電車に乗れちゃうかも?!」
という時間でした。

そしてこの電車に乗れれば、一本早い特急やくもに乗って帰れます。

神様のお急かしは、このためでもあったのか!!と感謝しつつ、子どもたちと小走りで、電車の駅に向かいました。


出雲市駅に着いたら、また雪に。
電車を待つ間、子どもたちは、前日から食べたいと大騒ぎしていたスサノオラーメンを食べて、お腹も心も満足して、そして1本早いやくもに乗って、帰路につきました。

雪の中の、そして大満足の、出雲の旅でした。



あなたの毎日が
今以上に素敵なものとなりますように。

光子でした。

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