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私の話

悲しみと向き合う 下

こんにちは!占い師の光子です。


母の死と改めて向き合った話、後編です。


「私には誰もいなかった」
少々面食らったものの、これは肉体のある世界の話で、目に見えない存在としては、私を愛している人たちはたくさんいます。

これをリアルに感じているので、恐らく少々認識がずれてしまっていて、悲しむべきことを悲しめないでいることに気づきました。

それならば、一度生身の人間としての私に、
「母がもういないことをわかってもらいたい」
と思いました。


そこで、見えない世界との入り口を一度完全に閉じ、
「お母さんはもういない」
「お母さんはもういない」
「お母さんはもういないんだよ」
と何度も声に出して言いました。

何回か繰り返すうちに、突然、
「母がもういない」
と頭ではなく、体と心でわかったようで、つい先日母が亡くなったような気持ちになります。

どうしたらいいかわからないような、やりきれない気持ちになり、涙があふれてひたすら呆然…。
長らく冷凍していた「母の死」を、やっと解凍して受け止めたようでした。


この一連の死を受け入れる儀式?を、夜中のお風呂でやっていたのですが、お風呂から上がった時、私は無意識に母を探しました。

突然、自分は22~3歳になっていて、いつも2時くらいまで本を読んでいる母がいないことを不思議に思い、しばし探したのです。

そして
「あ、お母さんはいないんだった」
と気づき、また泣きました。


その日はそれでよかったものの、翌日からいろんなことが手につかなくなります。
大切な人を失った直後の人のようになっていました。

お風呂での出来事でもって、生身の人間としての私が、初めて母の死を認識したのでしょう。
気がつくと母がいないことに泣き、子どもたちにはイライラし、友だちからの連絡も拒絶したくなって…ひたすら荒れていました。


自分の中にこんなに深い悲しみがあったことに驚いたとともに、母の死後、
「お母さんのやらなきゃいけないことは私がやる」
と何もかも背負い、母の不足を埋めようとがんばってきたのは、
『母がいないと自分が認識しないための、
 私なりの喪失感の埋め方だったのではないか?』
と気がつきます。

母が元気だった時の私は、
「よく気がつくチャキチャキした子」
ではありませんでした。

かなりのぽわーっとした子で、
「ぼーっとしてたら、みんながやってくれていた」
ということがよくありました。

学校の文化祭など準備も、気づいたら終わっていて
「あら、またほとんど何もしなかった」
と思う。そんな子でした。

そんなぽわ子ちゃんが、母の不在をごまかそうと、シャカリキになって生きてきた。
そりゃ、病気にもなるよね、という感じです。


柄にもなくチャキチャキ動いていたのは、
「必要だったから、みんなのためにがんばった」
と思っていたのですが
「母がいないことを、私が認識しないためだった」
本当のところ、こちらが正しかったようです。

生身の人間の私が、初めて
「お母さんはもういない」
と認めたのだから、もう心を守るために、自分を騙し続ける必要はありません。

母の死を悲しみつつ、ぼーっとしていたら、ふいに
「もうがんばらなくていいんだ」
とつぶやいていました。


「もうがんばらなくていい」
母亡き後、初めて心からそう思えたら、
何もしたくない、とひたすら休みたくなりました。

これまでにも、私に他にやらなければいけないことがある時には、不思議と鑑定のお申し込みが入らないのですが、この時期も同じで、ぽっかりと時間がありました。

それならば、何もしないで休もうと、ひたすら寝ました。
あとは、映画を観て、甘いものを食べて、神社なら行きたいから行って…
占いの勉強はしたくなったから勉強して…

ある晩には子どもが目玉焼きを作ってくれるというので、〈目玉焼き&ご飯〉だけで夕飯をすませました。

心のバリアがとても弱っていたので、とても人と関われる状態になく、でもそうやって休むことで、少しずつ回復していきました。


だんだん元気になってきて
「いつまで休もうかなぁ」
なんて考えていたら、鑑定のご依頼をいただき、
私の休暇が終わったのだと、許された時間が終わったのだと悟りました。

こうしてスローペースで、普段の私に戻ってきました。



ところで来月2月4日から本格的に壬寅(みずのえとら)の年が始まると、四柱推命での私の五行バランスは、未だかつて起きたことのないバランスになります。

このバランスは、社会的成功という意味では、運の後押しを得やすい象意ですが、自分自身の負担はとても大きく、
「あのスタイルになるけど…ちょっとしんどいな」
とこれまでは思っていたんですね。

ところが今回の
「もうがんばらない私でいい」
という着地は、これから始まる数年間には必要な気づきだったのではないか?
こんなことに今朝気づきました。

なかなかしんどい開運スタイルに収まりつつ、
根性でがんばらない、自分に無理を強いてまでやらない。

これこそが「今年ますます仕事する!」ために、必要なことだったのだと気づいたのです。


こうしてことの起こりのリーディング会でのことに繋がりました。
一見関係ないように見えたアドバイスでしたが、遠回りして、すべて回収して、必要な気づきにたどり着かせてくれたのです。

本当に占いは奥が深い…そしてアドバイスを実行したら、裏切らない。
そう、改めて感じたのでした。


あなたの毎日が
今以上に素敵なものとなりますように。

光子でした。

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