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四柱推命

強さって何だろう?

こんにちは!占い師の光子です。


日々の生活のなかで「あの人は強いから」や「自分の弱さ」のような表現をすることはありませんか。

四柱推命でも
「自分を象徴する星がこの星の人は強い人」
のような見方があります。


しかし私は学んでいた最中から、
「強い人だからって、傷つかないわけじゃないよね。誰にでも納得できる捉え方をするには、どうしたらいいだろう?」
と考えていました。



まず、四柱推命で強さと言うと、自分を象徴する星が陽干(ようかん)の人は、強いとされています。
陽干は以下の5つです。

甲(きのえ  樹木 の意味)
丙(ひのえ  太陽 の意味)
戊(つちのえ 山 の意味)
庚(かのえ  鉄塊や刀 の意味)
壬(みずのえ 河川 の意味)


それぞれの五行のうち、陰陽の陽に属している星ですね。
自分を象徴する星が、この5つの星のどれかの人は強い人とされています。


丙・戊・庚の人は、それぞれが違う強さですが、特に強いです。

周りの星によって、どんな太陽や山であるか変わり、伴って人の性質も違いが出るので、一概に言いずらいのですが、

太陽の、何者の攻撃にも負けない強さ
の、どーん!!!と大きく構える強さ
鉄塊&の、何物にも貫徹させず、逆に貫き通す強さ

こんなイメージになります。


でも、これらの星を、自分を象徴する星として持っている人でも、傷つくことはあると思いませんか?
強いからって、何を言われても、何をされてもいい人は、いないと思うのです。

悲しいことや、傷つくことがあっても、平気でいられるかもしれない。
でも、心の内は無傷なのかと言えば、そうとも言えないと思うのです。



例えば、自分を象徴する星が庚(かのえ)でも、金は弱く、官星がとても多い人の場合。(実在の方です)

人間性としては、とても強く、決めたことを貫徹する強さのある人ですが、体への負荷は大きいのか、たくさん病気をされています。
お話をうかがうと、苦労もたくさんされていて、心に傷を負うできごとが、過去には何度もあったようでした。

『強さ一徹』なのかと言えば、そうではない、というイメージを持ってもらえたでしょうか?


このように考えると「強さ」という言葉は、使い方が難しいと思うのです。
背中を押す言葉としての「あなたは強いから」は素敵ですが、人によってはこの一言で、突き放されたように感じる人もいるかもしれません。



それから、命式の下の段に〈子・卯・午・酉〉をたくさん持っている人は、ぶれない強さを持っています。
人からの影響を受けにくい、ということもまた、強さではないでしょうか。
このケースは、自分を象徴する星が陰干(いんかん)の人でも起こります。

※陰干とは、乙(草花)・丁(炎や人口の灯火)・己(畑)・辛(貴金属や宝石)・癸(雨や小さな水たまり)です。



また、自分を象徴する星が、草花をあらわす乙(きのと)の人にも強さがあります。
草花は水がないと枯れ、水やりしすぎても育たず、風に吹かれて花が散る…と、一見弱弱しく繊細な存在のようですよね。

でも、河川敷の草が踏まれても元に戻ったり、抜いたはずのタンポポがまた生えてきたり、つる草を手折るのが難しいように、粘り強さもあります。

実際の草花と同様に、乙の人は繊細ではありますが、粘り強さも持っています。
粘り強さも、大切な強さのひとつだと思いませんか?

そして乙の人でも、命式に他に持っている星によっては、一見、庚のように強気な人もいます。



このように、ある部分では強い人も、他の面で脆さも持っているようです。
反対に、儚げに見えても、とても強い場合もあります。

誰にでも何かしらの強さがあるし、強さとは言えなくても、強みは誰でも持っています。
あなたにも必ず強みがあります!

さらには、強烈に強い人の場合は、大運やパートナーの影響で強さがマイルドになった時の方が、人間的な魅力が高まることもあります。


このように考えて、私の鑑定では相談者さんの強さと弱い部分、両方ともお話ししています。



あなたの毎日が
今以上に素敵なものとなりますように。

光子でした。

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