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占いのこと 四柱推命

自分を象徴する星は10種類!だけど…

こんにちは!占い師の光子です。


西洋占星術の12星座のように、四柱推命では、自分を象徴する星は10種類に分けられます。しかしそれは10パターンの人しかいない、ということではないのです。
まずは自分を象徴する10種類の星、すなわち十干の説明をします。

もくじ

十干ってどんなもの?

十干は、契約書などで目にする「甲・乙・丙・丁…」10種類の漢字です。
以下に、読み方や、表すものを書きます。

甲(きのえ、木の兄)
天にまっすぐのびる樹木。
契約書でおなじみの「甲(こう)」

乙(きのと、木の弟)
苗木や草、花を咲かせるような観賞用の植物。
契約書でおなじみの「乙(おつ)」


丙(ひのえ、火の兄)
空に輝く太陽。
このあたりまで契約書で見るかな?「丙(へい)」

丁(ひのと、火の弟)
炎、人工の灯火。
契約書でお目にかかることもあるかも「丁(てい)」


戊(つちのえ、土の兄)
天高くそびえる山。

己(つちのと、土の弟)
作物を育てる田畑。


庚(かのえ、金の兄)
岩石や精錬前の鉄の塊、または切れ味の良い刀。

辛(かのと、金の弟)
宝石や貴金属。


壬(みずのえ、水の兄)
大きな河川や海。

癸(みずのと、水の弟)
雨、小さな水たまり。

古事記や万葉集など古典の世界では、「兄」を「え」、「弟」を「おと」と読みます。要するに”木の兄”に「甲(きのえ)」の漢字が、”木の弟”に「乙(きのと)」の漢字があてはめられているだけです。
「木・火・土・金・水」の5種に、それぞれ兄と弟をあてはめた
5×2=10種類に分けられています。

性格は10種類だけ?

それぞれの十干の人の性格は、と言いますと…
身も蓋もない言い方をすると、甲の人は甲みたいな人です。まっすぐ伸びる樹木のような人です。

しかし『地球に深く根を張った大樹』と『根が切られて水に浸かった材木』とは、全く違うものですね。
大樹や材木の他にも、『火にくべられた薪』や『大量の水に流されて浮かんでいる木』『大樹ではなく若木』『つる草に巻き付かれている木」などもあります。

同じように、単純に「甲みたいな、樹木みたいな人」と言っても、いろんなタイプの樹木の人がいます。
そして、どんな樹木なのかを見定めるのが、占い師の腕の見せどころです。


どうやって見定めるのかと言うと、自分自身を象徴する星の周りに、どんな星が来ているのかを見ます。
例えば甲なら、甲の周りに水があるか、太陽はあるか、加勢してくれる木があるか、など、8文字の漢字を、自然界の姿に置き換えて考えます。

自然界の姿って、「〇〇種類!」と数えられるでしょうか?
数えることがそもそも難しいのではないかと、私は思います。同じ場所でも、四季や天気によっても、違った姿を見せてくれますし。
というわけで、自分を象徴する星は10種類ですが、性格の種類は数えられないほどたくさんあります!!
(ちなみに四柱推命の命式は、561,600通りのパターンがあります。そのうちに似ている命式もありますが…一生のうちに全パターンの人と会うのはなかなか難しそうです)

命式の説明はこちら

そして置き換えた自然界での姿が、どんな姿なのかによって、必要なものを補います。
例えば、自分を象徴するのは壬(みずのえ)で、大きな河川や川だとしましょう。
周りには水源はなく、太陽がさんさんと照り付けて、カラカラに乾いてしまいそうな川だとしたら、どうでしょう?
川の川らしさ、すなわち自分らしさが失われてしまいそうですよね。

そこでこの場合は、水を生み出す「金」を加えたり、他の川から水を引いてくるか、雨を降らせて水量を増やします。

そもそも自分の何を象徴しているの?

「自分を象徴する星」と言っても、何を象徴しているのか気になりますよね。
象徴しているのは、人間性や、何に喜びを感じるのか、何を使命として生きるのか、といった内面の部分です。

一方で、自分を象徴する星のすぐ隣に、「社会運」と呼ばれる社会的な顔を象徴する星があります。こちらは内面の部分ではなく、親しくない人に対してどのような顔をしているか、ということを表しています。

赤字の「辛」が自分を象徴する星。青字の「癸」が社会運。
ちなみにこの命式は、火の勢いがとても強いので、この「辛」(宝石や貴金属)はドロドロに溶けています。

写真の例で言えば、本来は「辛」の人ですが、親しくない人には「癸」の人のように見えます。

具体的には、「辛(宝石や貴金属)」の人なので内面的には、研ぎ澄まされるような誇り高さや孤高さ、理想の高さを持った人です。完璧主義で、自分自身も理想の姿に近づけるように粘り強く努力する人なので、自分を追い込みやすくもあります。
また、宝石が汚れを嫌い、傷に気をつける必要があるように、人間関係のドロドロを見るのは苦手ですし、感受性が強く傷つきやすい面もあります。

しかし職場や親しくない友人には「癸」の人のように見せているため、恵みの雨のような献身的な優しさを持った人に見えます。またパラパラと降る雨のように、気まぐれな人に見えたり、思考に連続性がないように思われがちです。


面白いことに、芸能人を「この人は○○の人かな」と予想して命式を見てみると、私が予想した星は、だいたい社会運の方で当たります。そして自分を象徴する星は、全く別の星のことが多いです。
印象に残っているのは、元モーニング娘。の道重さゆみさんの社会運が「辛(宝石や貴金属)」で、自分を象徴する星は全く別の星でした。


あなたの毎日が、今以上に素敵なものとなりますように。
光子でした。

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