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四柱推命

五気周通環のこと

こんにちは。占い師の光子です。


私は五行バランスを用いた四柱推命を使っていますと、昨日書きました。
四柱推命はどんな占い?―五行バランスのこと―
そのうちの「五気周通環(ごきしゅうつうかん)」について、今日は書きたいと思います。


四柱推命の命式に、五気がすべて完全に揃っていることを、「五気周通環」や「五行完備」と言います。図にすると、こんな感じです。

五行の力量の違いを表しています。緑から時計回りに、「木・火・土・金・水」です。ほとんどの場合、どこかの丸が大きくなり、どこかが小さくなりますが、五気周通環は丸の大きさ、すなわち五行の力量が揃っている状態です。


すべての五気の力量が同じくらいである、ということですね。こういう五行バランスの方はなかなか珍しいのですが、実は私自身の命式がこのタイプです。
一見とても良さそうに見えるのですが、実はそうでもないのが五気周通環の特徴でもあります。



1つ目に、水が高い所から低い所に流れるように、命式の五行バランスも力量の強いところとそうでないところがあった方が、流れができるからです。
力量が揃っていては、真っ平らな地面の上の水たまりと同じで、循環できません。



2つ目に、四柱推命で大切なのは、個人の命式だけではない、ということです。

四柱推命では、10年ごとを一区切りにして「大運」と呼び、1年間を「年運」と呼びます。(今年なら辛丑です)
大運と年運、それぞれが五気を持っていて、
 『 個人の命式 + 大運 + 年運 』
のバランスで、その年がどんな年になるかを推測します。
どんな人でも、自分の命式の五気だけを持っている時期はないのです。

ということは、実際には五気周通環の人が、五気を全て同じくらいに持てる時期は存在しません。常に本来の命式の五行バランスから、かけ離れた状態になります。
元々持っている自分らしさから、隔たった自分であることを強いられる、とも言えると思います。
私自身の経験から言えば、大運や年運が変わるたびに振り回されるような感覚があります。



3つ目に、誰かと深くかかわっていると、その人の持つ五行バランスが、自分の中に入ってくる、ということです。

これは誰にでも言えることですが、誰かと深くかかわりあいになると、お相手の持っている五行バランスが、自分の中に流れこみます。
同居したり、肉体関係を持つようになったり、プラトニックでもお互いに強く意識していると、こういったことが起きます。(普通にただの同僚などなら、起きません)

この仕組みを使って、開運を狙うこともできるのですが、五気周通環の人にとっては、大運・年運で振り回されるのと同様、パートナーの五気の影響で、本来の自分の五行バランスが大きく乱れます。

私自身も、恋愛そのものは楽しいし、素敵だと思いますが、誰とも付き合っていないし、好きな人もいない、という時の方が正直楽です。パートナーがいる時よりも、いないときの方が、自分らしくいられる、という感じです。



ここまではデメリットばかり書いてきましたが、よかったこともあります。
これは四柱推命を学んでよかったこと、とも言えますが、五気周通環には五気周通環の、性格的な特徴があります。

例えば、
「物事を真正面から真面目に考えるピュアさがある」
「基本的に大きな望みは持たず、現状維持が大好き」
「物事のバランスを取るのがうまいが、心の免疫が弱く、毒のある人には溶け込めない」などです。

これまで何度も、
「ピュアすぎる」
「無欲すぎる」
「人間関係の毒に弱すぎる」
と家族や親しい友人などに言われてきました。
その度に「なぜなのだろう、私は至って普通に生きてるつもりなのに…」と思っていました。

しかし四柱推命を学んで以降、「もしかしたら私の方がずれているのかもしれない」と考える余裕ができ、結果的に周りの人たちの、信じられない行動や言動を、受け入れられる心の広さを手に入れられたように思います。

また「五気周通環だから、これは苦手」とわかるようになったので、例えば現状に変化を起こす際も、「怖いと思うのは当然。なぜなら現状維持が大好きだから」と自分を受け入れた上で、挑戦することができました。
自分の取り扱い説明書を、手に入れた感じです。



ここでは五気周通環の話を書きましたが、どんな五行バランスの人にも、性格的な特徴や、行動の傾向があります。
また、四柱推命でわかるのは、命式の五行バランスだけではなく、他にも多くのことが読み取れます。ご自身や近しい人の性格的な特徴や、関わり方をお知りになりたい方は、四柱推命の鑑定がおすすめです。



あなたの毎日が、今以上に素敵なものとなりますように。
光子でした。

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