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不思議な話

母を迎えに来た光の話

こんにちは!占い師の光子です。

私は24歳の時に、母の臨終に立ち会いました。その時に見た光のこと、そしてその時に教えてもらった魂のこと、死後のことについて書きます。

不思議な話についての注意書きをお読みください


母は末期がんでした。最期の数週間は家族で順番に、病院に泊まり込んでいました。そして私が担当の夜に、母の旅立ちの時はやってきました。

その日は昼間から母の様子がいつもと違って、妙な胸騒ぎがしていました。手足のマッサージをすると、いつもは温まってくるのですが、この日はやればやるほどこちらの体温が奪われます。まだ生きているのに、母はすでに底なしの冷たさでした。


夜中に「その時」はやってきました。
看護師さんに起こされた時、すでに母は急変していました。私は母の手を握って、荒い呼吸の母をひたすら応援します。人の死に立ち会うのは初めてだったので、母がどこまで、いつまでがんばれるのか、私にはわかりません。私にできるのは、母の手を握ってとにかく応援することだけでした。

そうやって母を応援しているうちに、大きな光が現れました。
寝ている母の足あたりに、私たちを見下ろすように浮かんでいます。
私は母の顔を見ているので、振り返って、光を見たのではありません。でも確かにそこに光が来ているのを見ていました。

そのうちに母の眉間のあたりに光が現れ、現れた小さな光は母から飛び出して、大きな光の中に入っていきました。
母から出た光はとても嬉しそうに、喜んで大きな光の中に入っていきました。大きな光は、光となった母優しく受け入れます。その瞬間「母は逝ったのだな」と悟りました。

それからしばらく荒い呼吸は続きましたが、すでに母は逝ってしまったとわかっていたので、お医者さんに臨終を告げられた時、私はとても冷静でした。
お医者さんと看護師さんに、心の底からお礼を言いました。


その後も大きな光は、私たちのそばに漂い続けていました。駆けつけた家族や親戚と、談話室に移動した時も、一緒に漂いながら移動します。
私はその光景を見るともなしに見ていました。極限状態だったからか、全く不思議とも怖いとも思わず、自分が見ているものを受け入れていました。


そして光の光景を見ながら、同時に魂の仕組みを教えてもらっていました。
母を迎えに来た光は、いわば魂の乗り物のようなもので、光となった母を乗せて、もっと大きな光の世界に帰っていくのです。大きな光の世界こそが、魂の故郷なのでしょう。その中でしばらく過ごした後に、また光となって旅立ち、新しい肉体に入るのです。

光の世界に戻った光は、全く同じ光として再び出てくるのではありません。
ひとつの光の中に、AさんもBさんもCさんも、少しずつ入った形で再生成します。ということは元を正せば、あの人もこの人もあなたも私も、みんな私でありあなたなのです。
誰かを攻撃すれば、自分自身を攻撃しているのと同じです。誰かを大切にすれば、自分自身を大切にしているのと同じです。ひとつとして無駄な命はなく、全員が光の世界からやってきた、大切な愛おしい存在なのです。


母を送った経験、そして極限状態で教えてもらった魂のことは、私の人生観を大きく変えました。


あなたの毎日が、今以上に素敵なものとなりますように。
光子でした。



おまけ
母の手を握って応援している最中に、主治医の先生が来てくれました。表情ひとつ動かないクールなお医者さんで、「この人あんまり好きになれない」と思っていました。でもこの時は今にも泣き出しそうな、悲痛な顔でした。
「死期が近いとわかっている人と、関わっていく仕事はなんと大変なのだろう」と感じました。彼が悲痛な顔をしていたのはその時だけで、その後は臨終を告げる時もいつも通りの冷静そのものの彼でした。
また真夜中のエレベーターホールで、私が帰宅の挨拶をする時に、担当の看護師さんがボロボロ泣いてくれていたのを忘れられません。

医療従事者のみなさまには、本当にリスペクトと感謝の気持ちでいっぱいです。
いつもありがとうございます。

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